リリース記事配信とWEBクリッピングの重要性
はじめに
以前のコラムで取り上げた「WEBニュースの元記事、転載記事の関係性」に関連しリリース記事について多くの反響・ご質問をいただきましたので、今回は「リリース記事」についてのコラムとなります。
今回のコラムと関連する部分もありますので興味のある方は前回のコラム「WEBニュースの元記事、転載記事の関係性」について一読下さい。
目次[非表示]
- 1.はじめに
- 2.リリース記事とは
- 3.リリース配信サービスについて
- 4.主なリリース配信サービス
- 4.1.PR TIMES
- 4.2.@プレス
- 4.3.valuepress
- 4.4.Digital PR Platform
- 4.5.共同通信PRWire
- 4.6.ドリームニュース
- 5.リリース配信後のWEBメディアへの転載状況を知るには?
- 6.WEBクリッピングで記事数の調査・確認
リリース記事とは
リリース記事は、企業や組織が新たな情報や重要な出来事を広く伝えるための記事のことです。主にプレスリリースやニュースリリースとも呼ばれ、報道機関やメディアを通じて公に発表されます。これにより、企業の新商品、サービスの発表、重要なイベント、人事異動などの情報を効果的に伝達し、広報活動に活用します。リリース記事は、企業のステークホルダーや一般の人々に対して、正確で公式な情報を提供することを目的としています。
リリース配信サービスについて
企業や組織が発表する情報やニュースなどのプレスリリースを、Web上で効果的に広報するためのサービスを提供してくれるリリース配信サービスがあります。リリース配信サービスを利用するメリットとして以下のことが挙げられます。
リリース配信サービスを利用するメリット
配信先
リリース配信会社は多くのWEBメディアと提携しており、自動的に提携した豊富なWEBメディアから最適なWEBメディアを選び、効果的に多くのメディアに届け、企業や個人の情報が広く知られるようサポートしてくれます。
編集画面
リリース作成が初めての人でも使いやすい編集画面になっています。場合によっては原稿の作成から出稿まで全てサポートしてくるサービスもあります。
PV数の獲得
リリース配信会社は大きな数のPV数を持っています。そのため自社でリリース記事を掲載するより圧倒的なアクセス数が見込め、高いリーチ力を発揮します。
SEO最適化
一部のリリース配信会社は、プレスリリースのSEO対策を行い、検索エンジンでの上位表示をさせるサービスがあります。
主なリリース配信サービス
2022年にPR TIMESがテレビCMを放映するなどしてリリース配信会社の認知度を上げるために施策を打っていたのも記憶に新しいかと思います。徐々に知られつつあるリリース配信会社はPR TIMESの他にもいくつか存在しています。PR TIMESを含め競合のリリース配信会社の特徴について以下にまとめました。特徴については、各サービス内容を確認して注目ポイントを抜き出しています。
PR TIMES
特徴: 国内シェアNo.1、累計100万件を超えるプレスリリースが集まるプラットフォーム。メディアおよび生活者に最もよく利用されるリリース配信サービス。全10,631媒体の配信ネットワークから最大300媒体に配信。メディアへの配信とともに、26,000名超の記者・編集者の会員ネットワークにも配信される。月間PV数1億超の12サイト含む計250媒体超の中から、最適な20媒体以上に原文を転載。
@プレス
特徴: サービス開始から22年間にわたり築いてきた「メディアとの強固なリレーション」を基盤に、各メディアのニーズやトレンドを把握。プレスリリースを最適な形でメディアへ届けることで、記事掲載や取材の機会を増加。専任スタッフによるサポートが充実のプレスリリース配信サービス。簡単な手続きでプレスリリースを配信可能。企業の情報を迅速かつ広く拡散。
valuepress
特徴: 継続的なPRが続けられるプレスリリース配信サービス。全国紙からニッチメディアまで、あらゆるジャンルの媒体を網羅。11,000件以上のリストから最大1,000名の記者へプレスリリースを配信。掲載希望メディアの傾向を調査し訴求ポイントを決定。プロによる原稿作成・添削。専任スタッフによる記者への個別コンタクト。
Digital PR Platform
特徴: デジタルに強いプレスリリース配信サービス。PR会社プラップジャパンが持つ上質なメディアネットワークと、検索エンジン最適化されたサイト構造、ソーシャルメディアでの情報拡散に力をもち、商品・サービス情報拡大を支援。国内有力新聞社との提携や配信先でのメール開封確認など、独自の機能で高い評価を得ている。
共同通信PRWire
特徴: 共同通信グループのプレスリリース配信サービス。国内向け配信と海外向け配信。 国内は約7割の記事掲載率を誇り、米国への配信では150~200のニュースサイト、ポータルサイトに転載。 丁寧なサポートで初心者も簡単に利用可能。
ドリームニュース
特徴: 低価格かつ透明な料金体系を提供。期間単位での料金制を採用し、30日間プランであれば、契約から30日間の間に何回配信しても料金は15,000円のみ。また、登録にあたり初期費用や年会費等は一切かからない。
リリース配信会社ごとに提携WEBメディアの数の多さ、得意とする媒体、料金、サポートの充実などで特徴がみられます。リリースを出す際には何を重視してリリースを出すのかを検討されることをお勧めします。
リリース配信後のWEBメディアへの転載状況を知るには?
株式会社ワイズワークスプロジェクトが提供するWEBクリッピングサービスでは、国内のWEBニュース媒体に掲載された記事から情報を収集するサービスです。WEBクリッピングを行っていると必然とリリース配信記事を取得することが幾度となくあります。リリース記事やWEBメディアへの転載状況について長年対応している所感をお伝えします。
色々なカテゴリのリリースを対応してきましたが、基本的に掲載されるサイトはある程度決まっています。ポータルサイトや、新聞紙サイト、スポーツ紙サイトなどはほほ確実に掲載されます。理由としては、有名媒体はPV数を大量に持っているため拡散力があることが挙げられます。次にリリースのカテゴリによって振り分けられています。アパレル系であればファッション誌サイト、コスメサイト。飲食系であればグルメ系サイトなどです。拡散力は落ちますが、関連性のある媒体にリーチすることで興味を持たれる可能性が期待できます。転載数を多く狙う方法としては、全国の地域情報を扱うサイトが挙げられます。これらのサイトでは各地域で同じレイアウトのサイトが作られており100サイト以上存在しています。数の拡散を狙う理由として、数を出せば見られる可能性が上がることと、地域の情報であっても全国の人に見てもらいたいとの意図が考えられます。過去には東京で開催されるイベントのリリースが九州地方で同じリリースが掲載されることがありました。これらのサイトではコンスタントに50件以上の転載が行われます。
その他の傾向として転載されたリリース全てを検索エンジン(yahoo、google、bingなど)で取得することは不可能と言えます。ある程度の転載記事は表示されますが数件~10件程度表示された後、検索結果に表示されなくなります。検索エンジンのSEO対策や仕様上同じ内容の記事を複数掲載しないような対策が取られている可能性があります。そのため、リリース配信会社が明示した転載WEBメディアと検索エンジンで確認できる記事数には差異が出ることが多々あります。この差異を確認しておくこともPR活動に必要かもしれません。
WEBクリッピングで記事数の調査・確認
実際に表示されている記事を取得するのに弊社サービスのWEBクリッピングサービスは有効です。専属調査員がシステム・目視のハイブリッド調査・分析を実施。不必要なノイズが取り除かれたレポートにてより効果的なPRや広報、マーケティング活動が可能となります。
サービス内容や料金については、こちらをご確認ください。
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