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PRプランナー試験合格者が教える!試験の心得と勉強法

「PRプランナー」という資格はご存知でしょうか。
PRプランナー資格は、広報・PR業界で広く知られる資格の一つで、広報・PR業務に携わる人材の育成と技能向上を目的とした資格試験です。試験を通して、広報・PR業務に関する知識を幅広く学ぶことができるため、広報スキルの向上に役立てることが出来ます。
今回は、PRプランナー資格の概要と資格取得のメリット、試験対策について2回に分けてご紹介いたします。

目次[非表示]

  1. 1.PRプランナー資格試験とは
  2. 2.ワイズワークスプロジェクトの資格取得状況
  3. 3.試験の概要・難易度
    1. 3.1.1次試験
      1. 3.1.1.【受験資格】
      2. 3.1.2.【試験方法】
      3. 3.1.3.【問題数・試験時間】
      4. 3.1.4.【試験内容】
      5. 3.1.5.【合格基準】
      6. 3.1.6.【難易度】
    2. 3.2.2次試験
      1. 3.2.1.【受験資格】
      2. 3.2.2.【試験方法】
      3. 3.2.3.【問題数・試験時間】
      4. 3.2.4.【試験内容】
      5. 3.2.5.【合格基準】
      6. 3.2.6.【難易度】
    3. 3.3.3次試験
      1. 3.3.1.【受験資格】
      2. 3.3.2.【試験方法】
      3. 3.3.3.【問題数・試験時間】
      4. 3.3.4.【試験内容】
      5. 3.3.5.【合格基準】
      6. 3.3.6.【難易度】
  4. 4.メリット
    1. 4.1.広報スキルの向上
    2. 4.2.客観的評価
    3. 4.3.交流会への参加
  5. 5.まとめ


PRプランナー資格試験とは

PRプランナー資格試験は、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(略称:PRSJ)が、広報・PR担当者の育成・能力向上を目的として設けた「PRプランナー資格認定制度」のことです。
試験は1次・2次・3次試験で構成されており、総合的な基本知識を問う1次試験、専門領域別の知識を問う2次試験、実務的な企画力を問う3次試験となっています。それぞれの試験に合格することで、PRプランナー補資格・準PRプランナー・PRプランナーの認定を受けることが出来ます。

ワイズワークスプロジェクトの資格取得状況

現在、弊社では1次試験合格者が6名、2次試験合格者が1名、そして3次試験合格者が1名となっています。資格の取得を推奨しており、各試験の合格状況に応じた手当も支給されます。
資格を通じて学んだ知識を実務経験にも活かしています。例えば3次試験の広報・PR計画の立案作成では、平時だけでなく緊急時の広報計画の作成についても学びますが、試験を通じて学んだ知識やスキルを活用し、お客様への対応のアドバイスなども行っています。

試験の概要・難易度

各試験についての概要と難易度について紹介いたします。

1次試験

【受験資格】

1次試験は誰でも受験することができます。

【試験方法】

CBT方式(※)による選択式問題となります。
※CBT方式はテストセンターに設置されたパソコンを使って受験する方式です

【問題数・試験時間】

試験問題は50問で、試験時間は80分です。

【試験内容】

「組織体経営と広報・PR活動に関する知識」「コミュニケーションとコミュニケーション手段に関する知識」「マーケティングと広報・PRに関する知識」などの範囲から、広報・PRの基本的な知識が出題されます。

【合格基準】

全出題数(50問)に対して正答率70%以上で合格となります。

【難易度】

およそ7~8割の合格率となっており、比較的取り組みやすい試験となっています。ただし、試験では「パブリックリレーションズの歴史」「日本の企業広報の歴史」といった日頃の業務ではなかなか意識しないテーマからも出題されることから、実務経験のある方でも事前の準備が欠かせません。


2次試験

【受験資格】

1次試験の合格が必要となります。

【試験方法】

1次試験と同じく、CBT方式による選択式問題となります。

【問題数・試験時間】

科目A~D各25問の計100問となっています。試験時間は、科目A+Bで80分、科目C+D で80分の合計時間は160分となっており、問題数・試験時間共に、1次試験の倍となっています。

【試験内容】

4つの科目に分かれており、1次試験よりも専門的な知識が問われるようになります。
科目A:企業経営と広報・PRに関する知識
科目B:マーケティングと広報・PRに関する知識
科目C:コミュニケーションと広報・PRに関する実務知識
科目D:時事知識

【合格基準】

全出題数(100問)に対して正答率65%以上、かつ各科目の正答率がいずれも50%以上で合格となります。

【難易度】

2次試験もおよそ7~8割の合格率となっており、比較的取り組みやすい試験となっています。しかしながら、2次試験では広報・PRに関する問題だけでなく「時事問題」も出題されます。年度によっては「科目D:時事知識」の合格率が5割を切ることもあることから、2次試験でも事前準備が欠かせないでしょう。


3次試験

【受験資格】

3次試験からは2次試験の合格だけでなく、3年以上の広報・PR関連の実務経験も受験資格として必要となります。

【試験方法】

CBT方式によるテキスト記述式問題となります。

【問題数・試験時間】

課題A・B 各3~5問、あわせて120分となっています。各課題の試験時間は指定されていないため、各自で時間配分を行う必要があります。

【試験内容】

3次試験では、ニュースリリースの作成や広報・PR計画の立案作成といった実践的なスキルが出題されます。
課題A:ニュースリリースの作成
課題B:広報・PR計画の立案作成( 課題Bは「コーポレート課題」もしくは「マーケティング課題」から1つ選択 )

【合格基準】

課題Aが25点満点、課題Bが50点満点とされており、課題A・Bの総合評価が45点以上、かつ各課題の評価がいずれも50%以上で合格となります。

【難易度】

累計の合格率はおよそ5割となっていますが、2021年に試験の方式が変わってからは、合格率は3割程度となっており、難化傾向となっています。
これまでと求められるスキルは変わらないものの、試験方式の変更に伴い、試験時間が短縮(180分⇒120分)されたことで、制限時間内に解答が終わらない人が増加したことが合格率低下の要因と考えられます。

メリット

資格取得のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

広報スキルの向上

PRプランナー試験は実践的なスキルと知識を身につける良い機会となります。特に3次試験では、広報・PR計画の立案作成を行いますが、普段広報・PR計画の立案作成の業務を行わない方でも、試験を通して、広報活動に必要な知識や戦略的なアプローチを習得することができます。
また、日常的に広報・PR計画の立案作成にかかわっている方も、試験では普段とは異なる業界や予算感などの要素で作成することから、新たな視点で計画を立案することが求められます。これにより、業務の視野を広げ、より多角的なアプローチを身につける機会となるでしょう。

客観的評価

広報・PR業務関連の資格は多くないため、スキルの客観的な証明をするのが困難です。しかし、3次試験まで合格しPRプランナーの資格を取得すれば、一定レベルの知識を持ち合わせていることを証明することができます。

交流会への参加

3次試験を合格しPRプランナーの認定を取得すると、日本パブリックリレーションズ協会が主催する、交流会や勉強会などに参加することができます。また、日本パブリックリレーションズ協会主催のセミナー・イベントに特別料金で参加することもできます。イベントでは、他企業の広報担当やPR代理店の方などと交流する機会もあるので、ネットワークを広げる機会になります。

まとめ

今回はPRプランナー資格試験についての概要と取得のメリットについて紹介いたしました。詳しい内容は「PRプランナー資格認定制度/検定試験」のWEBサイトに記載されているので、ぜひご覧ください。次回は3次試験まで合格した筆者の経験をもとに、1次・2次・3次試験の対策について紹介いたします。



危機管理情報調査部
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