WEBニュースの元記事、転載記事の関係性について
何となく知っているようで、あまり意識したことがないWebニュースの元記事、転載記事の仕組みについてまとめてみました。
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元記事と転載記事とは
Webニュースには、元記事と転載記事の2つのタイプがあります。元記事とは、特定のニュースサイトやメディアで独自に制作された記事で、一次情報としての役割を担います。一方、転載記事は、他のメディアで掲載された記事を、別のニュースサイトやメディアが再度掲載するものです。
元記事と転載記事の特徴
元記事の場合
・特定のニュースサイトやメディアが独自に制作した記事であるため、独自性が高い
・記者が取材や調査をしたうえで書いているため記事の情報の正確性や信頼性が高い
・著作権や知的財産権の問題がないため、掲載元が自由に記事を配信できる
転載記事の場合
・多くのニュースサイトやメディアが同じ記事を掲載するため、重複する内容が多い
・一次情報から派生したものであるため、情報の正確性や信頼性が低い場合がある
・著作権や知的財産権の問題があるため、掲載元の許可を得て掲載する必要がある
記事の転載は著作権を侵害する可能性も
転載記事は、元記事の情報を流用しているため、著作権を侵害する可能性があります。 そのため転載記事を掲載する際には、掲載元のニュースサイトやメディアとのパートナーシップが必要です。パートナーシップを結ぶことで、掲載元の許可を得て、記事を再配信することができます。パートナーシップを結んでいる多くのサイトでは掲載元に記事が掲載されると自動的に記事が転載されます。
パートナーシップを結んだ場合には、記事ページ内にクレジットとして提供会社のメディア名の記載やサイトへのリンクがあり、また、ニュース提供会社一覧のページなどを設けていることがあります。
元記事、転載記事を掲載しているメディアのメリットとは
元記事と転載記事があることで情報が拡散されます。Yahoo!ニュースなどの多くの人がアクセスするサイトに転載されると見られやすくなります。そのため、元記事を書いた側はメディアの認知度が上がり、また自社Webサイトにトラフィックを集めることができます。
仕組みとしては、転載記事に記事の全文が書かれていない場合があります。全文を読むためには、続きを読むための元記事へのリンクが設置されており、元記事のサイトで最後まで記事を見ることができます。この流れにより、元記事のサイトへのアクセス数を増加させることができます。
一方、転載記事を掲載したメディアは記者などを置かずに大量のニュースを元記事とほぼ同時期に掲載できるためコンテンツとして充実します。ただし、Yahoo!ニュースなど大きなメディアには独自制作の記事があります。こちらはニュースという側面というよりもコラムや特集といった速報性が問われないものが多く、独自性が高く読者にとって魅力的な情報源としてブランド力を高めています。
元記事、転載記事を掲載するメディアは、どちらにとってもメリットがあるため元記事、転載記事の仕組みは多くのサイトでおこなわれています。
現在の記事掲載メディアと今後の傾向について
現在のニュースサイトアクセス数の多い上位5位が以下になります。
1 Yahoo!ニュース
2 毎日新聞
3 NHKニュースWeb
4 朝日新聞デジタル
5 MSNニュース
(当社調べ)
国内最大級のポータルサイトであることが最も大きな要因だと思われますが、1位のYahoo!ニュースには、転載記事のほか、独自制作の記事もあるためコンテンツの充実度が群を抜いていることも起因していると思われます。
2位の毎日新聞、3位のNHKニュースWeb、4位の朝日新聞デジタルはほぼ元記事を掲載しており、新聞社、テレビ局とメディアでの露出があるため信頼度が高いことがうかがえます。5位のMSNニュースは、ポータルサイトで転載記事を掲載していますが、Yahoo!ニュースにシェアを奪われている可能性があります。
しかしながら、Yahoo!ニュースは、毎日新聞、朝日新聞デジタルからの記事提供もされているため多くを網羅しており今後も1位の地位を維持する可能性が高いと思われます。
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